ドジョルビ(トリへプタノイン)の投与について

投与量を適切に設定する

ドジョルビの投与量は、患者さんの忍容性、医療的なニーズ、その他の食事で摂取するカロリーなどに基づいて 患者さん一人ひとりに合わせて個別に決定します。

投与量の計算方法 1

ドジョルビの推奨される1日総投与量の目標は、
医師が決定した、患者さんの1日あたりの総摂取カロリー(DCI)の25~35%です。
この量を1日4回に分けて、医療用食品、
粉ミルク、半固形食や液体などに十分混ぜ、
食事または間食と一緒に経口
または経管投与します。

ドジョルビの投与量を計算する前に、
患者さんごとのエネルギーの消費量や
必要量を考慮し、適切なDCIを算出してください。

患者さんに適したドジョルビの投与量を計算するには

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❶ ドジョルビで補う割合(%)をかける

DCI(kcal)のうちどのくらいの割合をドジョルビで補うかを決めて、
ドジョルビで摂取するカロリーを算出します。

DCI(kcal)×  ドジョルビで補う割合(%)

❷ ドジョルビ1mLあたりのカロリー値で割る

ドジョルビの1mLあたりカロリー値(8.3 kcal)で割り、1日総投与量aを算出します。

❶で算出したカロリー値 (kcal)÷  8.3 (kcal/mL)

a:
新生児及び乳児では、他の年齢層と比較して脂肪摂取が更に必要となることがある。

❸ 摂取回数で割る

ドジョルビの1日総投与量を4回bに分け、
各回とも食事または間食とよく混ぜて投与します。

❷で算出した1日総投与量 (mL)÷ 投与回数(回)

b:
胃腸障害等の発現により忍容性が得られない場合には、1日あたりの投与回数を4回超とし、1回あたりの投与量を減量すること。また、経管投与の場合は、1回あたりの投与時間を20~30分以上長くすること。これらの対応を行っても忍容性が得られない場合には、1日あたりの投与量を減量すること。減量後、症状が消失した場合には、目標値まで漸増することを考慮すること。目標値までの増量ができない場合、最大耐用量を維持すること。漸増期間中に胃腸障害等が認められた場合には、漸増間隔の延長を考慮すること。
DCI:daily caloric intake

投与開始時の用量と漸増について1

新規

中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)を
服用していない患者さん

投与開始

DCIの約10%示すインフォグラフィック

DCIに対するドジョルビの割合は10%から開始し、1日総投与量を4回に分けて投与します。

漸増

約5%ずつ増量を示すインフォグラフィック

推奨用量(DCIの25~35%)に達するまで、2~3日毎に、1日総投与量をDCIの約5%ずつ増量します。

MCT:medium chain triglyceride

※用法・用量の詳細については以下の電子添文からの抜粋および 電子添文をご参照ください。
MCTを使用中

MCTを服用している患者さん

投与開始

DCIの約10%示すインフォグラフィック

DCIに対するドジョルビの割合は10%から開始し、1日総投与量を4回に分けて投与します。

または

中鎖脂肪酸トリグリセリドからドジョルビに切り替えを示すインフォグラフィック

直近のMCTの投与量と同量からドジョルビを開始し、1日総投与量を4回に分けて投与します。

漸増

約5%ずつ増量を示すインフォグラフィック

推奨用量(DCIの25~35%)に達するまで、2~3日毎に、1日総投与量をDCIの約5%ずつ増量します。

※MCTと本剤併用時の安全性及び有効性については、臨床試験において検討されていません。MCTと本剤の併用については、医師の判断によりモニタリングしてください。

※用法・用量の詳細については以下の電子添文からの抜粋および 電子添文をご参照ください。

6. 用法及び用量

通常、以下の計算式を用いて算出した本剤の1日総投与量を4回に分けて経口又は経管投与する。計算式における「DCIに対する本剤の割合」は、10%から開始し、2~3日毎に約5%ずつ増加させる。目標値は25~35%とするが、患者の状態に応じて適宜増減する。
1日総投与量(mL)=1日あたりのカロリー摂取量(DCI)(kcal)×DCIに対する本剤の割合÷8.3(kcal/mL)

7. 用法及び用量に関連する注意(抜粋)

  1. 本剤の1日総投与量の算出にあたっては、患者の年齢や状態に応じて1日あたりのカロリー摂取量(DCI)を決定すること。新生児及び乳児では、他の年齢層と比較して脂肪摂取が更に必要となることがある。なお、用法及び用量の計算式中の8.3 kcal/mLは本剤の単位あたりの熱量である。
  2. 中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)を使用中の患者では、本剤の開始用量(1日総投与量)を直近のMCTの投与量と同量とすることができる。MCTの投与量と同量で開始する場合、「DCIに対する本剤の割合」が目標値である25~35%に達するまで、2~3日毎に約5%ずつ増量すること。[17.1.1、17.1.2参照]
  3. 胃腸障害の発現を避けるため、本剤は原液のまま投与せず、食事又は間食時に半固形食又は液体とよく混ぜて投与すること。
  4. 胃腸障害等の発現により忍容性が得られない場合には、1日あたりの投与回数を4回超とし、1回あたりの投与量を減量すること。また、経管投与の場合は、1回あたりの投与時間を20~30分以上長くすること。これらの対応を行っても忍容性が得られない場合には、1日あたりの投与量を減量すること。減量後、症状が消失した場合には、目標値まで漸増することを考慮すること。目標値までの増量ができない場合、最大耐用量を維持すること。漸増期間中に胃腸障害等が認められた場合には、漸増間隔の延長を考慮すること。

投与量の計算は
「ドジョルビ ドーズナビ」で

ドジョルビ ドーズナビでは、
以下を行うことができます。

  • ドジョルビの投与量を患者さん一人ひとりに合わせて算出
  • MCTを使用していない患者さんとMCTを使用している患者さんの両方のケースに対応
  • 計算結果をPDFでダウンロード
  • 目標値まで漸増をする場合の、患者さん一人ひとりに合わせた投与スケ
    ジュールをPDFでダウンロード

今すぐ計算をはじめる

ドジョルビ(トリヘプタノイン)投与量計算画面

※ここに記入しているのはあくまでも説明用の例であり、
 実際の患者さんの数値ではありません。

ドジョルビの投与方法1

dailyを示すアイコン
1日4回に分けて経口または経管投与します。経管投与にはシリコンまたはポリウレタン製のフィーディングチューブを使用してください。
注射器のアイコン
処方量を薬瓶から計量して取り出すときは、ドジョルビに適合性のある材質でつくられた計量用シリンジまたは計量カップを使用してください。
  • 適合性のある材質:ステンレス、ガラス、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、低密度ポリエチレン、ポリウレタン、シリコンなど
  • 使用できない材質:ポリスチレン、ポリ塩化ビニル(PVC)
ドジョルビに接触する容器や計量のためのアクセサリーなどについては、定期的に点検し、適切な機能を維持していること、劣化していないことを確認してください。
かき混ぜるアイコン
ドジョルビに適合性のある材質でつくられた清潔なボウルやカップなどの容器に、適切な量の半固形食または液体を入れ、処方量のドジョルビを加え、よく混ぜて投与します。
かき混ぜるアイコン
胃腸障害の発現を抑えるため、またフィーディングチューブの劣化を防ぐため、ドジョルビを原液のまま投与せず、必ず半固形食または液体とよく混合してから投与してください。
  • ドジョルビを混合した飲食物は、経口投与の場合、すぐに投与しない場合は冷蔵保存することができます。24時間以内に投与しなかった場合は破棄してください。経管投与の場合は、すぐに投与できない場合は廃棄してください。廃棄の際は流しに捨てたりせず、可燃ゴミ(又は燃えるゴミ)として廃棄してください。
  • 膵外分泌機能不全又は腸管吸収不良のある患者、妊婦、授乳婦、高齢者への投与にあたっては、以下の電子添文からの抜粋および 電子添文 をご参照ください。

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 膵外分泌機能不全又は腸管吸収不良のある患者

患者の状態を慎重に観察し、本剤の投与量を調節すること。消化管における本剤からヘプタン酸への代謝能の低下又はヘプタン酸の吸収の低下により、本剤の作用が減弱するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠ラットに本剤の50% DCI量、及び妊娠ウサギに本剤の30% DCI量を投与したとき(それぞれヒトに本剤の臨床用量を投与したときの1.9倍及び0.9倍に相当する用量)​、胎児に骨格奇形が認められている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.8 高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。

ドジョルビの調製および投与の詳細などに
ついては、電子添文をご参照ください。

ドジョルビの計量方法

ドジョルビを計量して薬瓶から取り出すために必要な計量のためのアクセサリーの使い方を動画で説明しています。
患者さんにご覧いただき、お薬の理解を深めていただくための一助としてご活用ください。

プレスインボトルアダプターの挿入方法

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ドジョルビの飲食物への混合方法

ドジョルビを半固形食や液体に混ぜる方法を動画で説明しています。
患者さんにご覧いただき、お薬の理解を深めていただくための一助としてご活用ください。

Inserting the press-in bottle adapter

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乳化できる低脂肪または無脂肪製品の例として、米国の添付文書に記載されている、無脂肪乳・無脂肪ヨーグルト・全粒穀物入りホットシリアル・スムージーを紹介しています

ドジョルビ の調製および投与の詳細などに
ついては、電子添文をご参照ください。

使用期限・保管および取り扱い条件 1

ドジョルビは、 500mLの薬瓶に充填された無色~淡黄色澄明の液体で、1g中1gのトリヘプタノインを含有しています。

期限切れアイコン

製品ラベルの有効期限を確認し、有効期限を過ぎたものは使用しないでください。また、開封した場合の保存期限は最長9ヵ月となっています。

温度アイコン

薬瓶は立てた状態で、お子様の手の届かない場所に室温で保管するように患者さんへ伝えてください。

凍結を避け、室温で保管するように患者さんへ伝えてください。

凍結禁止アイコン

外出先での使用等のためにドジョルビを分注する必要がある場合は、ガラス、ポリプロピレン(PP)又は高密度ポリエチレン(HDPE)製の容器を使用してください。ポリスチレン(PS)及びポリ塩化ビニル(PVC)製の容器は使用しないでください。

ドジョルビ(トリヘプタノイン)製品画像

廃棄方法 1

不要になった(あるいは期限の切れた)未使用の薬剤や空瓶、不要になったプレスインボトルアダプター・計量用シリンジ・計量カップを廃棄する場合は、各自治体の分別ルールに従って処分するように患者さんへ伝えてください。

参考文献

  1. ドジョルビ電子添文 2026年3月作成(第1版)